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旬の食材に舌鼓…人気の懐石料理列車 千葉・小湊鉄道(産経新聞)

 房総半島の中央部を走る小湊鉄道の懐石料理列車が人気を呼んでいる。季節ごとに「菜の花懐石料理列車」「新緑懐石料理列車」…とネーミングされた列車を走らせており、料理に舌鼓を打ちながら約1時間の“小さな旅”が楽しめる。利用客は年間約1千人。県外から乗りに来る人やリピーターも多い。

 懐石料理列車の運行は月に3便程度。2両編成の1両が専用車で、ロングシートの前に長いテーブルが配置されている。料理は煮物、刺し身、野菜の炊き合わせ、揚げ物、すしなど。季節ごとに中身が変わり、旬の食材が楽しめる。

 列車は平均速度39キロで、足下を確かめるようにゆっくりと進む。乗車したときはちょうど田んぼに水がはられ、田植えが始まっていた。

 小湊鉄道にはレトロな駅舎が多く残っている。そのひとつ、上総鶴舞駅は平成10年に「関東の駅百選」に認定された。ベンチ、改札口などすべて木造りで懐かしさが漂う。

 途中の里見駅を過ぎると、山が迫り次々にトンネルが現れる。最長は約421メートルの大久保隧(ずい)道。標高は約87メートル。千葉県は意外に山深い。懐石料理列車の終点、養老渓谷駅はラジウム鉱泉のわく温泉郷の入り口だ。ここから分水嶺(ぶんすいれい)を越えたひとつ先の上総中野駅で、外房の大原に向かういすみ鉄道と接続する。

 小湊鉄道では、今年から利用者にアンケート調査を開始、懐石料理列車の充実化を図っている。房総を味わう鉄道の旅がますます楽しくなりそうだ。

 【メモ】料金は五井駅~養老渓谷駅往復運賃と料理代込みで4千円。5月の運行は27~29日。定期運行しない月もあるが、30人以上の団体は随時受け付ける。問い合わせなどは(電)0436・21・6771。

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